Farewell rain
椎名可燐
窓ガラス 流れてく雨
膝を抱えみつめてた
バラバラに 砕けこぼれたこころ
集めながら
数えるほど ふたりの想い出
いつも傘を差してた
いつか グレイの空さえも
待ち焦がれていた
雨が降ってる 雨が降ってる
ふたりを繋ぐ 糸はもうみえない
あなたの声も そのまなざしも
色をなくして 想い出になってゆく
部屋のドア 押し開けるたび
ぬるい風が吹き込んで
もう会えない 現実をまた
春が突きつけてた
差し出されたやさしさ
私をいつも苦しめたけど
どんなつらさと引き換えだって
欲しかった物
あなたがすきと あなたがすきと
ほんとはずっと 胸で叫んでた
涙の訳を いつもきいたね
答えられない 私困らせては
rain すべて流してゆく
pain 2度と戻れない season
壊れた胸に 雨は注ぐよ
焼けた野原を 慈しむように
雨がやんだら 雨がやんだら
虹を探そう 春の日差し浴びて