砂塵の彼方
Takao Horiuci, Shinji Tanimura
外人部隊の若い兵士は
いつもタ陽に呼びかけていた
故郷に残してきた人に
自分のことは忘れてくれと
不幸を求めるわけじゃないけど
幸福を望んじゃいけない時がある
いつも時代は若者の
夢をこわして流れてゆく
もうすぐ私も死ぬだろう
それは祖国のためにではなく
思い出だけを守るために
愛する人を守るために
不幸を求めるわけじゃないけど
幸福を望んじゃいけない時がある
私は明日を信じない
今日がなければ明日も来ない
不幸を求めるわけじゃないけど
幸福を望んじゃいけない時がある
いつも時代は若者の
夢をこわして流れてゆく