渇いたKiss
生温い空気がベッドに
沈黙を連れてくる
もう うんざりしてるのは
僕だって気付いてる
君が最後の答えを
口にしてしまう前に
渇いたキスで塞いでしまう
それでなんとか
今をしのげればいいのに
いつからか君は取り繕い
不覚にも僕は嘘を見破り
よくあるフォーマットの上
片一方の踵で乗り上げてしまうんだ
誰かが禁断の実摘み取り
再び次の果実が実る
揺るぎのない決心に凍りつく顔
力のない瞳が映すのは
僕という過去なんだ
くたびれたスニーカーがベランダで
雨に打たれてる
線香花火 はしゃいでた
記憶と一緒に
日に焼けたショーツの痕を
やたら気にしてたろう
あんなポーズが この胸を
今もかき乱しているとは知らずに
Oh baby, don't go
ある日君が眠りに就く時
僕の言葉を思い出せばいい
そして自分を責めて 途方に暮れて
切ない夢を見ればいい
とりあえず僕はいつも通り
駆け足で地下鉄に乗り込む
何もなかった顔で 何処吹く風
こんなにも自分を俯瞰で見れる
性格を少し呪うんだ
総ての想いを絶ち切ろうとする度
まとわりつくような胸の痛み
Oh baby, don't go
ある日君が眠りに就く時
誰かの腕に抱かれてる時
生乾きだった胸の瘡蓋がはがれ
桃色のケロイドに変わればいい
時々疼きながら
平気な顔をしながら