青いリンゴ
Kazutoshi Sakurai
傷んだリンゴをゴミ箱に放り投げて
出掛けにコーヒーをすすりながら
少しだけ心が傷んだ
「生まれ変わったら見たい世界があるよ」と
仲間と笑って話した後
いやまだ間に合う気もすんだ
失ったものを悔やんでばかりいたって
意味がないぜって
歌ってた僕は今もいる
強い風が吹いて
今僕の背中を押した
背伸びをして応える
また季節は巡る
ナイフを持った奴が暴れ出したら
僕ならどんな行動をとるか
なんて考えてみるんだ
愛する人がいる
その体温を感じていたい
そう いつまでも
いつまでも この身体中で
丁寧に皮をむいて
青いリンゴを齧った
まだ蒼くって酸っぱい
その果実を味わう
強い風が吹いて
今僕の背中を押した
背伸びをして応える
また季節は巡る
そう何度でも (何度でも)
何度も季節は巡る