ブランケット

朱の夕暮れ 染まる校舎と
油くさくしみる床敷きと...
静かにもれた溜め息、
故郷むかう ちぎれ雲
忘れかけてた微笑みと
鏡にうつした他人事
誰かに言った ひとりごと
"あぁ、俺
今なにしてるんだろう"
そよぐ風はこんなに
気持ちいいのに 都会の息は乱暴で
緑いきづいているのに
心遠く離れていく
恥を掻き捨て 靴をぬぎ捨て
素足になって 大地を蹴って
思いきり騒ぐ 思いきり乾く
人生をもう一度
帰りたいのに 帰れないから
代わりたいのに 代われないから
戻りたいのに
戻れないのに 戻せないのに
思い出して 春の木洩れ日
思い出して 夏の潮風
思い出して 秋冬 野道
思い出して 豊かな日々
思い出して 春の木洩れ日
思い出して 夏の潮風
思い出して 秋冬 野道
思い出して 豊かな日々
果てしなく 霧に包まれた未来
渋い夜に誘う
手に持った 缶コーヒー飲み干し
ビルの陰に立ちつくす
枯れることなき想いと
尽きることなき夢と
止まることなき方位磁針
"柔らかな記憶で眠りたい"
風にふかれて 雨にうたれて
息をひそめて 闇にかくれて
時に流され 人に流され
欲に流され
思い出して 鳥のさえずり
思い出して 浮かべた小舟
思い出して 母のぬくもり
思い出して 豊かな日々
思い出して 春の木洩れ日
思い出して 夏の潮風
思い出して 秋冬 野道
思い出して 豊かな日々
思い出して 春の木洩れ日
思い出して 夏の潮風
思い出して 秋冬 野道
思い出して 豊かな日々
思い出して 春の木洩れ日
思い出して 夏の潮風
思い出して 秋冬 野道
思い出して 思い出して‥‥