猫被り
Keina Suda
路地裏の猫が鳴く
生まれ変わるなら
こんな風に呆れるほど
気儘でいたいな
身の丈に合わない
幸せは恐ろしい
あなたの語る美しさを少し分けて欲しい
ごめんね あなたの心がわからないの
使う言葉も 見てる景色も似てるのに
痛いよ 素直に笑えない この姿が
強がりってことさえ言えたらな
暇で腹を満たす
愚かな暮らしだ
誰かを照らす月明りが少し羨ましい
嫌な思い出ばかり
忘れられないよな
そこにあなたが居るんだから
余計憎たらしい
弱さを隠して生きるから
ほらね ご覧なさい
ごめんね 私も私がわからないの
飾る言葉と 募る孤独が 裏腹で
嫌いたい 嫌えない 馬鹿らしい
この弱さが私なんだから黙って受け止めて
花言葉を並べたって
そんな綺麗な物じゃない
神経を尖らせてさ 互いに枯れていく
また明日と濁したって
絶対なんてないじゃない
不幸なんて求めていない 互いが知っている
あなたの語る美しさを少し分けて欲しい
あなたの抱くもどかしさを少し分けて欲しい
ごめんね あなたの心がわからないの
使う言葉も 見てる景色も似てるのに
痛いよ 素直に笑えない この姿が
強がりってことさえ言えたらな
猫被るくせに 嗚呼 馬鹿みたいね