パジャマにレインコート
Yumi Matsutoya
夢の中のきみは なぜか泣いてた
このまま離れてゆく気がした
朝は 仄白く 雨は 音も無く
かすかに海の匂いがした
長い電話も もうしなくなったね
いつだって会えると笑って
うそは 黙ること うそは 心が叫んでも
何もきかないこと
愛は たよりなく積もって
時は どこからか訪れ
そっと砂模様吹き消してゆく
うそは 責めぬこと
うそは 涙があふれても
許してしまうこと
光る アスファルト
浮かぶ 面影を 探すよ
パジャマにレインコートで