雪の道しるべ
Yumi Matsutoya
磁石が止まった瞬間
あなたがいるのがわかった
時の足音が 吸い込まれてった
雪晴れの光の中へ
私に振り向いた影が
笑っているのだけわかった
あのときそこから 動けなくなった
眩しくて指を翳した
流れるスクリーンのように
掠れる思い出 確かめたくて
あなたに今 会いにゆく
いつかは溢れる記憶も
残さず覚えておきたい
ある日立ち止まり 何もないことに
突然 気づいたとしても
消えゆく雪の道しるべ
辿れば必ず見えて来るはず
あなたに今 会いにゆく
遠い山並みに響く鳥の声
私は今あなたを愛している
流れるスクリーンのように
掠れる思い出 確かめたくて
消えゆく雪の道しるべ
辿れば必ず見えて来るはず
あなたに今 会いにゆく