一緒に暮らそう
Yumi Matsutoya
ねえ さっき思いついた
粉雪が舞って来たとき
さよならを云わなくてもいい方法
そんな驚いた顔で 立ち止まらないで
輝く街はウィンターセール 黄昏おちて
部屋のドアを開けたら 一緒に暮らそう
そう きっとうまくゆくわ
横顔をそっと見ていたら
やがて来る New Year が待ちどおしくて
はじめて二人同時に年とってゆくのよ
街燈がうるんでる キャンドルみたい
ポケットで手をつなぎ 愛している
ウィンドウの食器が素敵だったせいじゃない
眩い街はワンダーランド 微笑み映す
人ごみを抜けだして 一緒に暮らそう
長いこと探したの 今やっと会えたの
ふりしきる粉雪も祝福してる
運命をつかまえた 愛している
ゆき交うクラクションも せきたてている
タクシーにとび込んで 一緒に暮らそう
輝く街はウィンターセール 黄昏おちて
部屋のドアを開けたら 一緒に暮らそう