12月の織姫
HUGHES BILL KEITH
宛先さえ不明とだけしるされて
戻ってくる 蒼い海の絵ハガキも
ふたり過ごした夏
まだ逢おうと言った
あの約束 星になったのね
どれだけ祈れば叶うの
いつまで待ったら逢えるの
あなたをもとめる心は
宇宙の彼方までもさまよう
通りすぎる あなたに似た誰かへと
不意にこの身
あずけてしまいたくなる
賑やかすぎる街
ひとりでは哀しい
粉雪舞う いまは12月
忘れてくための恋なの
優しい仕草も嘘なの
冷たくかじかむ心を
抱いてくれるひといなくて
鏡のなか 細い首筋の
愛の証拠(しるし)消えてしまっても
どれだけ祈れば叶うの
いつまで待ったら逢えるの
あなたをもとめる心は
宇宙の彼方までもさまよう
また夏がくれば 逢えると信じて
またあの渚で 逢えると信じて...