三日月
Youhei Hashiguchi
それでもあなたが好きと 覚悟を決めた春から
今日まで触れた幸せ 想い見上げる 桜紅葉
最初からわかってて
最後に連れて わからずや
秋の夜空に 浮かぶ三日月
グラス傾いて 溢れてく あなたとの恋
実らなくても 愛と呼ばせて
誰も代わりなど きかなくて あなたのことばかり
もう少しだけ このままでいて
待ち焦がれてた約束 流れて消えた夏の日
大丈夫 行って来なよと 一度入った改札を出て
繋がれる 嬉しさと
知ってしまえる 切なさで
滲む涙で 揺れる三日月
グラス傾いて 溢れてく 儚き願い
冬を越せたら 溶けてゆくかな
今は答えなど 出せなくて だけど会いたいから
こんなに憎い 知らない誰かを
きっと素敵な人だと思えるのは
その人のこと 話してる時の
あなたの顔が 一番愛しいから
秋の夜空に 浮かぶ三日月
今日も欠けていて 満たされぬ あなたとの恋
桜紅葉が はらり落ちてく
次の春が来て 新しく 咲き誇れるように
ひとしずくまた 頬を伝えば
全て溢れて 浮かぶ三日月