潮風の中で
Nobuteru Maeda, Michiya Haruhata
海岸線を辿る電車から
君がバイトする店が見えた
砂汚れの 二階のテラスで
ふたり出逢った 最初の夏
この胸に 打ち寄せる
あの日の君の眩しさだけ探してる
もう一度 望んでも
二度とないあの季節から
届く潮風の中で
夏へと向かう 渋滞の道で
君の自転車が 追い越していく
悪戯っぽく投げキスをくれた
ふたり出会った 最後の夏
永遠の一瞬を
心のフィルムに焼き付けて過ぎ去った
戻せない 思い出と
あの日の笑顔 風に乗せ
君は夏の彼方へと
青空の眩しさを
恋と呼ぶほど若くはないけれど
もう一度 望んでも
二度とないあの季節から
届く潮風の中で