音の割れたチャイム
Yasushi Akimoto, Kengo Ohama
夕暮れの商店街は
なぜだかいつも懐かしい気がする
少しずつ変わってるのに
ずっと同じような景色に見える
半ズボンだったあの頃も
学生服のあの頃だって
今 君をこうして連れてる
20歳の空も
ああ 音の割れたチャイムが鳴る
このメロディーはもっとクリアだったのに
過ぎ去った時間に錆びたか?
それとも僕が いつしか大人になって
心が濁ったか?
すれ違う買い物客は
誰もがみんな知り合いばかりだし
よそよそしい挨拶をして
隣にいる君を自慢したかった
見上げてた古い看板も
手の届かなかった棚の上も
背が伸びた僕には全てが
昔話
ああ ノイズ混じりのチャイムが鳴る
そして思うんだ 早く帰らなきゃいけない
大切な何か忘れたか?
わかってるのに気づかないふりをして
無視しているのか?
ああ 音の割れたチャイムが鳴る
このメロディーはもっとクリアだったのに
過ぎ去った時間に錆びたか?
それとも僕が いつしか大人になって
心が濁ったか?
ふいにハッとしたよ