夏に願いを
晴れる空の青さは
忘れられぬパノラマ
淡く 渇く 記憶
蛇口の水で濡らしていく
揺れる曲がり角から
風と君が叫ぶ
水際 振り向いた
恋がそこにあった
まばたきの隙間
瞳の奥 青く 灼きついて
手のひらに残った
ときめき消せないや
いつか届くかな
いちかばちかの恋だ
君が好きだとそう言って
祈れ 昨日より今日よりもっと
いつか届くまで
遥か続く想いよ
どこかに駆け出したいの
大人になれやしないよ
明日は君に会えるかな?
夏に願いを
氷だけが残るグラスにふと手を伸ばす
言えないままの言葉たちは喉元で待ちぼうけ
焦るほどに汗ばむ僕を覗き込む君
水面のような瞳に 吸い込まれて
いつか届くかな
いちかばちかの恋だ
君が好きだとそう言って
願え 昨日より今日よりもっと
いつか届くように
夏がこの手を引けば
弱音と「またね」を
波の音がさらった
夏は暮れていく
気づけば追いつけないスピードで
あと少しだけ
二人で 隣で
眩しすぎる季節を
いつか届くかな
いちかばちかの恋だ
君が好きだとそう言って
叫べ 昨日より今日よりもっと
君に届くまで
永遠に続く想いよ
どこかへ 駆け出せ
この夏 終わりはしないよ
その手を離しはしないから