砂の花
貴男 田島
ああ
砂漠を旅して
錆びた時計のように
心は動かない
止まったまま
だから嘘のように
生まれる前のことを
思い出したような
なつかしさ
激しく降り出した
スコールのような喜び
突然きらめいて
現れた君とまるで
最初の恋のように
振るまえたらいい
ただの奇跡さ
最初の時のように
嘘をつけない
初めてのように
通り過ぎればいいのか
ああ
オアシスのように
あざやかな瞳
言葉はねむたげな
朝のソーダ水
太陽のように笑い
月のように目を閉じ
都会に描かれた
砂の花
短い雨を浴び
呼び覚まされた
ときめき
突然 輝いて
現れた君とまるで
最初の恋のように
振るまえたらいい
ただの奇跡さ
最初の時のように
つかまえたらいい
初めてのような
愛し方をして
最初の恋のように
振るまえたらいい
ただの奇跡さ
最初の時のように
つかまえたらいい
初めてのように
通り過ぎるか
引き寄せられる心
アア アナタガ チカヅク
アア アナタガ ソバニヨル
アア アナタガ チカヅク
アア アナタガ ソバニヨル
ああ 砂の花が咲く