証
強い風がほほにあてて
行ったのは夏の匂い
それにのせてかすかに
胸よぎったのはあの日のこと
あんなにはしゃぎすぎて
人に言えないバカもしたよね
今じゃあんなふうに
過ごすこともない
しかられるからって 強く変わって
いつも笑ってみせたけど
頭じゃわかっていても「まだ」って
叫びたくって 空にらんで
いつも走り続けてた
一人じゃ行けない
その先に行けたのは
そばに同じ景色を
見てる君がいたから
とめどなく流れてった
時を止めてしまいたいと
思うくらいに
一緒に生きる時間を愛してた
長く過ごして君がまるで
体の一部みたいになって
時に自分にするみたいに
ぞんざいにする
別れが来るとわかっていたら
もっときっと何かできたのに
そんなぼくにも
君は笑いかけてくれた
しかられるからって 強く変わって
いつも笑ってみせたけど
頭じゃわかっていても「まだ」って
叫びたくって 空にらんで
いつも走り続けてた
一人じゃ行けない
その先に行けたのは
そばに同じ景色を
見てる君がいたから
とめどなく流れてった
時を止めてしまいたいと
思うくらいに
一緒に生きる時間を愛してた
体の一部を失ってみたら
ひどく毎日空虚になるかな
って思っていたら
そればかりでもなく
かえってあの日より
穏やかになってく
君が残してくれたものの
中で何よりも力になるのは
動きなさいな、って告げてるよな
お日様みたいな笑い顔
いつも走り続けてた
一人じゃ行けない
その先に行けたのは
そばに同じ景色を
見てる君がいたから
とめどなく流れてった
時を止めてしまいたいと
思うくらいに
一緒に生きる時間を愛してた
そばにいて 抱きしめて
過ごした晴れわたるあの午後は
強い光で二人空に焼きつけて
残るのは遠い空
目に浮かぶ笑顔と君への想い
どの顔も笑ってる
それが二人でいた証