白いマフラー
Enon Kawatani
君が忘れたマフラー
もう何度も畳み直してた一人で
取りに来ないのは分かってる
僕がふやけたメロディー
歌うだけ だけ
夜中の合図で走ったね
自転車を押す僕に掴まって
坂上のコンビニが見えたら
後少しで広い道に出るよ
誰か頼って言葉背負って
音を鳴らしてるの
わざと笑って答えを出すの
でも でも
窓枠の隅に置いてた小さな声が聞こえる
そんな優しいメロディー覚えてないや
君がいつか歌ってた
そうなの?
三つ数えて僕は知ったよ
掴む手は暗くて見えない困ったな
簡単なほうさ
君があったのは
そんなの分かってると叫んだの
誰か頼って言葉背負って
音を鳴らしてるの
わざと笑って答えを出すので
でも でも
目合わせたら君はどんな顔するんだよ?
寒そうな朝に聞いた