あっけない粉雪
Mayuko Maruyama, Yasushi Akimoto
風が急に冷たくなって
どんよりした雲行きは 天気予報通り
パーカーのフード 被った辺りで
向こうからやって来た君と誰か
さりげなく 腕を組んでるのは
Maybe 友達じゃないだろう
天を仰ぎ呟く
白い息が舞ってる
粉雪があっけなく 掌で溶けるように
僕の片想いも一瞬だった
愛しさが胸の底に降り積もってしまうより
ドキドキできただけでよかったかもね
笑い声が遠ざかってく
一方的な声なんて伝わるわけない
もしも気持ちが届いたとしても
雲間から太陽は見えないだろう
肩先に静かに留まる
そう この恋の破片たち
人を想う感情
何を語るつもりだ?
粉雪はしんしんと 地上まで落ちてくけど
君の足跡さえ消してくれない
思い出ができる前に ただの水になれた分
これから先は一人歩いて行ける
何もなかったかのように
それは雨に変わった
粉雪があっけなく 掌で溶けるように
僕の片想いも一瞬だった
愛しさが胸の底に降り積もってしまうより
ドキドキできただけでよかったかもね