同じ月を見てた
素生 松本
凍った水たまりを避けて歩く
マフラーが声を奪う
憧れ夢を詰めたトランク2つ
引きずって僕らは街を出た
最終の窓に揺れる優しかった日々
隣で眠る君に
「今より強くなれたら
またこの場所に戻ろうな」
小さな手を握る
名もなき旅人を どこかで笑う声
選んだ道の上 もう
心細くなって肩をよせるんだ
出会ってしまった僕達は
なぜか不安だいつも
夢を見れず泣いた日も
僕は君の味方
上手に歌えなくたって届いた声
気づくんだ一人じゃない
育った街も声も違うけれど
いつだって同じ月見てた
君のいない風景は
君のいない生活は
白黒の映画で...もう
君といる世界を僕は歌うよ
出会ってしまった僕達へ
「どんな未来を描く?」
出会ってくれてありがとう
君に会えてよかった