やさしさの法則
抄夜子 森本
やさしさを望むなら
誰より先に わたしが
心から 自分から
やさしくならなきゃ
夏が台なしになるけど 8月から
今年もバイトを始めたのよ
岬のそばにあるカフェ
あなたが来ないのは なぜ
わかっているけど さみしい
百万馬力の わがままで困らせたね
だから きっとふられたの
とても大切な法則を
私は知らずにいたの
愛されていたいなら
見つめていなくちゃ
まるでソーダの泡のよう
過ぎゆく日々
涼しく甘く 胸にしみるよ
あなたが座ってた席
誰かが座ってる なぜ
わかっているけど 気になる
与えもしないで
ないものねだりばかりじゃ
恋は きっと続かない
とても大切な法則を
あなたがおしえてくれた
ほほえみが見たいなら
笑顔を見せなきゃ
たぶん誰も 素直なくせして
素直になれない なぜかしら
そうよ やさしさを望むなら
誰より先に わたしが
心から 自分から
やさしくならなきゃ
いつの日か 街角で
偶然 あなたを見たら
少しだけ こわいけど
笑顔を見せるよ
傷つけて 傷ついた
去年の夏のぜんぶを
思い出と呼べるなら
笑顔で答えて
La La La...