幻想恋慕
Ryosuke Shigenaga
深い眠りの底でみた幼い夢は
ただ幸せの淡い色した記憶
どこへ向かえばいいのかわからなくなって
暮れていく日は音を連れ去っていった
揺れ動く蜃気楼捕まえて
愛を乗せた言の葉の調べ
影がそっと繋いだ足跡
声よ涙する君に届け
儚げに踊る陽は尊い
会えない日々は無限の闇のように深く
募る想いをひとつひとつ織っていた
羽ばたく鳥は何よりも自由にみえて
空を見上げる度に心擦り減った
なみだ雨流しても変わらなくて
過去のあやまち許されるなら
どうか時の流れを速めて
声よ空を越え君に届け
再会を願う日々は遠い
あまねく流れる川の最果てを見つめ
星彩追いかけて歩き続けた
揺れ動く蜃気楼捕まえて
愛の方舟は時を越えて
交差した幻想が現る
誰の手にも届かない場所へ
繋がった星はもう離れない
寄り添って咲く星は尊い