けもの
butaji
ざわめき 白い街 真夜中に起きて目を開けたとき
窓ガラス 曇る縁 うっすらぼやけた獣の跡
辿って 森を抜け ロッジの屋根から街を見下ろす
人の気配のない路地は 眠りに向け走る汽車の旅から
十を数えて 黒い布を纏って
手を引くままに 探し回る 夜は深い
古い絵本を めくる音も休まった
一個のパズル 解く頃には 夢のよう
灯す火 深い闇 山川海に差す 月の明かり
そっとお祈りをする子供 次の季節へ向け汽車の旅
ざわめき 白い街 真夜中に起きて目を開けたとき
窓ガラス 曇る縁 うっすらぼやけた獣の跡
辿って 森を抜け ロッジの屋根から街を見下ろす
人の気配のない路地は 眠りに向け走る汽車の旅から
十を数えて 黒い布を纏って
手を引くままに 探し回る 夜は深い
古い絵本を めくる音も休まった
一個のパズル 解く頃には 夢のよう
灯す火 深い闇 山川海に差す 月の明かり
そっとお祈りをする子供 次の季節へ向け汽車の旅