イミテーションムーン
大和 沢村
レースのカーテン越しに
揺れてるあの月の
あやふやな形みたいに
君は心さらさない
ふれあう口唇さえも
ガラスの音がする
強く愛するぽど
君を遠く感じ始めてる
「熱くして」とから みつく指に
残るリングの跡がせつない
前の恋の傷口 うめるためだけに
身体あずける君が もう悲しすぎて
抱いて抱いて 強く抱きしめても
とどかない イミテーションムーン
揺れて揺れて
めまいのように揺れて
終わりを感じながら
抱いて抱いて 強く抱きしめても
消えそうな イミテーションムーン
揺れて揺れて
めまいのように揺れて
時だけが ただ過ぎてゆく
他愛ない汗と
ちっぽけな快楽だけじゃ
過去からの息づかいを
すべて消してしまえない
素肌あわせても 胸の鼓動は
同じリズムを刻みやしない
どこか似てる
孤独をかさねながら二人
愛に似てる輝き 捜している
抱いて抱いて 強く抱きしめても
とどかない イミテーションムーン
揺れて揺れて
めまいのように揺れて
終わりを感じながら
抱いて抱いて 強く抱きしめても
消えそうな イミテーションムーン
揺れて揺れて
めまいのように揺れて
さよならに 近づいてゆく
抱いて抱いて 強く抱きしめても
とどかない イミテーションムーン
揺れて揺れて
めまいのように揺れて
終わりを感じながら
抱いて抱いて 強く抱きしめても
消えそうな イミテーションムーン
揺れて揺れて
めまいのように揺れて
時だけが ただ過ぎてゆく