眠れる城
アリカ 宝野
目覚める前の国で僕らはいつも
頬を寄せ合いながら唄った
見知らぬ未来たちが待っていようと
いつか迷わずに
戻って来られるように
小鳥にも授けよう
忘れえぬ歌のつばさを
優しくて哀しい気持ちはいつどこで
育っていくのだろう 蒼い芽の中
君だけ抱きしめる腕は蔓となって
そっと絡みついて 離れたくない
lalala・・・・
果てなくつづく園の片隅にある
この小さな世界で眠った
摘まれたつぼみ埋める弔いの土
ふたり掘りながら
ぬくもり残してゆこう
ただ夢を見ることが
これほどに難しいなら
愛しくて寂しい 心はバラバラに
ひび割れ重なって 星のかがやき
君へと差しのべるこの手は風になり
どんなに遠くてもかならず届く
lalala・・・・
恋しくて哀しい気持ちはいつどこで
育っていくのだろう 薔薇の根の下
君だけ抱きしめる 力はいつの間に
こんなに強くなり 放したくない
lalala・・・・