Selva
Motohiro Hata
あこがれはそっと妬みに染まる
僕ら あまりに遠すぎる
僕は視線をずっと逸らせずにいる
岸辺に舞う君を見ている
そよぐ水際をすれすれに飛んでゆく
その幻がギラギラと波に浮かぶ
すくったとしても すぐにこぼれてしまうだろう
声上げ 響かせ 君まで 震わせ
声上げ 響かせ 君まで 震わせ
その羽は夏を透かしている
褐色が陽射しを吸い込む
深い森の奥へ君が消えていく
湿る肌 スコールが来る
地を這う僕はふらふらと影を追う
君は風をもひらひらと越えてゆく
纏わりつく汗は まるで溶け始めた蝋
音を立て 降る雨 全てを 流して
音を立て 降る雨 全てを 流して
声上げ 響かせ 君まで 震わせ
声上げ 響かせ 君まで 震わせ
ララララ ララララ ララララ ララララ