初恋
Motohiro Hata
りんごはまだ 青いまま 落ちてしまった
ナイフのように突き刺したサヨナラ
神様の言う通り 進めなかった
世界の果て 取り残されたみたいだ
いつか ひとりになることを
ふたりはどうして 選んだんだろう
じゃあね またね 約束の糸が絡まって
僕らには もう二度とほどけない
あの日 見た永遠はとうに消え去って
悲しいほど あざやかな碧空
罪と罰 術もなく 傷つけ合った
期限切れの幸せの中で
はじめての 後悔と痛みを知って
純粋すぎた季節は 今 終わった
いつか ひとりでいるより
ふたりでいるほうが 孤独になってたね
じゃあね またね 追憶の光が迫って
不揃いな影は まだ動けない
抱きしめた感触は とうに消え去って
こぼれてゆく ひとつぶのさみしさ
じゃあね またね 約束の糸を断ち切って
自由になる もう二度と結べない
最後くらい 笑ってと 僕ら 手を振って
悲しいほど あざやかな碧空
サヨナラ サヨナラ