愛のしずく
雨は自由に
落ちる場所に身を委ねて
ぬかるみから花が咲く事なんて
知らずに降る
時には強く
視界を遮るほどに
見なくていいものを
ふるい落として上がる
恵まれても
疎まれても
最後に笑顔でいるのは
今の形が
壊れてしまっても
巡り会うから
地面にはじけた
音を立てながら
あなたに会いにゆく
木々の狭間から
溢れる陽射しが 輝く
こんな風に生きていけたなら
この変わらぬ幸せを
密かに届けたい
注ぐ愛のしずく
まるで旅のよう
黒いキャンバスに無数の
点と点を結び
お伽噺かたる
年に一度
逢えるように
誰もが祈っているのは
見つけられると
信じる思いが
美しいから
夜空の琴の音
力強い鳥
2人は結ばれる
川に阻まれて
遠く埋もれても 動かぬ
あんな風に生きてゆけたなら
そう願う夏の心
密かに届けたい
注ぐ愛のしずく
雨夜
忍び愛
晴夜
授かる愛
地面にはじけた
音を立てながら
あなたに会いにゆく
木々の狭間から
溢れる陽射しが 輝く
こんな風に生きていけたなら
この変わらぬ幸せを
密かに届けたい
注ぐ愛のしずく