Beginning
優 安岡
誰も皆その夜には
待ちわびて耳を澄ます
白い息が優しく告げる
今年も君の近くにいられたこと
鐘の音が消える前に
もう一度この愛が届くように
どんなときも忘れないで
僕がいつでもそばにいるから
いつもより長い夜は
温もりが 君が欲しい
幾つもの愛しい日々が
静かに降り積もった雪のように
鐘の音が消える前に
もう一度この愛が届くように
どんなときも忘れないで
僕がいつでもそばにいるから
地球(ほし)に 新しい夜が生まれる
終わりのない時を守りたい
この両手で
鐘の音が消える前に
もう一度この愛が君に届くように
どんなときも忘れないで
僕がいつでもそばにいるから
そして鐘の音が消える頃は
もう二度とこの愛は消せない
二人で新しい時を刻もう
ただいつでもそばに
僕が君のそばに
君だけのそばにいるから
誰も皆その夜には
待ちわびて耳を澄ます
この愛を
もう一度届けよう
この愛が届くように
消えない愛を