そこまで春が…
Kaoru Ito
にどと会えない人に
せめて声だけ 聞かせたい
元気でいるとひと言
それだけで 良いのです
一人になって 夜空の下で
涙をこらえて
とどけ とどけ とどけ とどけ
どうか思いよとどけ
口にすれば みじかい言葉だけれど
楽しかったよ
少しずつ少しずつ
笑えるように なりました
あなたがいつもいつでも
そばにいる 気がします
海辺の町の 電話は今も
風の中ですか
とおい とおい とおい とおい
日々に帰れるならば
たとえそれが ありふれた倖せでも
あなたといたい
とどけ とどけ とどけ とどけ
声よ星までとどけ
いつか春が そこまで春が来てると
あなたに言おう 楽しかったよ