さみしいきもち
Noriyuki Makihara
自転車でなら10分と少しの
君の家なのに
電車の沿線は全然ちがって
もう会わないって決めてから
駅を見るのも
いやだったけれど今は割と平気
別れてから全然
会ってないから
僕の中の君は
恋人の笑顔
二人で目覚めた朝も
ちゃんと遅刻しないで
バイトに行く君が好きでした
正直すぎる君と僕が
嘘をついてまで
一緒にいれるなんて
今は思わない
知らない間につくっていた
キリ傷のように
あとになってから胸が痛んだけど
本当に大好きだったから
大事だったから
別々に歩く二人もいると思う
あの雨の日君が
持って行った傘は
僕のにおい消えてる
返さなくていい
あれから僕は相変わらず
一人だけど今は
自分のことだけでせいいっぱいです
さみしいきもちに負けそうで
誰かをさがしていた頃のように今は
弱くありません
それでもさみしくなったら
恋人だった君を
想い出してるけど
それくらいは許して