白いチューリップ
康 秋元
世界中で一番好きなのに
気づいてもくれない
百葉箱の傍
咲いていた
白いチューリップ
広い校庭の隅 春の日向がある
そこに行けば いつも
心 温かくなる
言葉は近くて遠い
そよ風に揺れる木々
普通に話していても
ほら どきどきして来る
世界中で一番好きなのに
気づいてもくれない
まだまだ咲かないと
あきらめてた
白いチューリップ
春は告げることなく
やがて 散りゆくけど
そこに 取り残された
記憶 振り向かせる
こうして背中ばかりを
いつだって見ていたの
正面向いているより
今 話せた気がする
世界中で一番好きなのに
気づいてもくれない
いつもの景色に
花が咲いた
白いチューリップ
こんなに好きになれたことが
きっと 奇跡でしょう
"愛"という意味 知った
花言葉
白いチューリップ
世界中で一番好きなのに
気づいてもくれない
まだまだ咲かないと
あきらめてた
白いチューリップ