メルの黄昏
Iori Kanzaki
メル
君はそうやっていつも自分を責めてばかりだ
テレビのニュースもあの子の自殺も
君のせいではないんだよ
メル
君はそうやっていつも自分を責めてばかりだ
正義はいつも移り変わる
過去など関係ない
意味を知らず雪を見ていた
寂しさばかり積もるばかり
恋をしてた見える全てに
カーテンの隙間で揺れ動く
世界を見るメル
君はいつも悲しい顔でテレビを見てる
正義などない
好きなものを信じなさい
でも君は変わらない
メル
君はそうやっていつも寂しさを建前にするんだ
抱きしめても優しく接しても
どこか目の奥は虚ろなんだ
メル
君はそうやっていつも苦しさを題材にするんだ
悲しいことばかり思って
幸福を無視して
春の海を絶えず見ていた
その時やっと笑顔を見せた
恋をしてたあの日のように
砂浜の上で踊り出す
涙するメル
君はいつも切なく肌を震わすばかり
冷たいのだろう
抱きしめてあげるから
でも君は止まらない
メル
君は今どこにいるんだ
書き置きひとつ残さないで
知識も無くどこにいくのだ
去る先で幸せなのか
意味を知らず雪を見ていた
寂しさばかり重なるばかり
青さにまみれ生き急ぐのか
それでもいいが後悔するな
信じる人も愛する人も全て諦め
絶えぬ不幸を抱きしめ消えた
君は正しいのか
君は正しいのか