陽炎
Tiara, 森夏南波
想い出すのは 夏の終わりが
恋を連れ去った日
星を見る度 君の影
いつも探してしまう
夜に降る小さな光
指でなぞり繋いでみせた
デタラメな星座 笑った君はもう
何処にもいないのに
描いた未来は 花火と共に
音を立てて儚く散ってしまった
星が照らす日は こんなに切ない
君だけを映す 夜の陽炎
あれからいくつ この季節を
一人過ごしただろう
繋ぐ為の手 空ける癖
今も直せないまま
そよ風が秋めいた頃
肌寒さに君の温もり
想い出してまた 胸を刺す痛みで
歩き出せないの
瞳を閉じれば 君の横顔
今でもすぐ隣にいるようで
私の心は 頬をつたう雨
傘もさせず滲む 君の陽炎
あの日二人選んだ答えを
今の私なら変えられたかな
そんな簡単には 嫌いになれずに
君だけが消えない
もしもあの場所で
出逢わなかったら...
もしもあの時
目が合わなかったなら...
何度悔やんでも 時は戻せない
分かっていても Uh
描いた未来は 花火と共に
音を立てて儚く散ってしまった
星が照らす日は こんなに切ない
君だけを映す 夜の陽炎