青春時代
Rei Nakanishi, Shunichi Tokura
美しすぎる人よ 君は 君は
ぼくの手で涙をふいて 消えてゆく
うしろ姿
明りのとぎれた道に かくれて見えない君の
遠ざかる靴音だけを じっと僕は聞いてた
これが青春時代の甘い
心の痛みの音か
何かが終って そして何かが
こわれて 落ちた! あゝ
美しすぎた人よ 君は 君は
くちづけの余韻の中で 泣いていた
白い肩よ
悲しくほほえむ君の うなじに乱れた髪の
優しさに甘えて ぼくは苦い夢をみていた
あれが青春時代の匂い
傷つく心の姿
何かが終って そして何かが
崩れて 消えた! あゝ