忘れなくてもいいじゃない
ちはる 赤星, 美穂 中山
遅く目覚めた朝は
最初からなんでもない
顔はローションだけでおしまい
わりと今日も 天気じゃない
左のほうが
空の色 すこし青いかしら
適当に カプチーノを飲みながら
今のこととか 考えてる
べつにどうでも
不思議じゃないけど
爪先まで 目差しがまぶしい
花束をひとつ
買ってみたくなる
誰かの誕生日かも
そういえば 私
このへんで たしか悲しかった
ハンドバッグに涙つめこんで
彼の車を 降りたあたり
何も気にせずに 思いだせるのに
今度まで憶えているかしら
花束をひとり 買ってみたくなる
忘れなくてもいいじゃない
誰か あたしと 手をつないでよ
すごく淋しい わけじゃないけれど
すこしだけ 引っぱってほしい
べつにどうでも
不思議じゃないけど
爪先まで 日差しがまぶしい
花束をひとつ 買ってみたくなる
忘れなくてもいいじゃない