Small Stone
saitou kazuyoshi
夜明け前の紅い空を
白い蝶が飛んでいくよ
風に乗ってどこまでも
高く 誇らし気に
そしてボクも歩き出した
かかとの音 リズムになる
忘れていたメロディも
今は聞こえる
「変わらなきゃいけない」なんて
たぶん誰かのウソだな
生まれたての朝の中で
退屈は溶けて消えた
明日雨になっても それがどうした
「あれが足りない」なんて
目をつぶってただけだな
生まれたての今の中で
あの蝶は笑って消えた
明日雨になっても それがどうした
だからどうした
そんな夜明けだ