たとえばリンゴが手に落ちるように
坂本真綾
たとえば 冬のつぎ
春がくるように
リンゴが手に落ちるように
映画の結末が不満なように
地球が丸いように
わかりきってるんだ そんなことは
僕らの恋は始まってるんだ
絡み合ってるいろんな
事情なんかはいいとして
君はどう思う? 君はどうしたい?
たとえば でたらめな夢見たとき
初雪降ったとき
髪を短くしたとき
飛行船を見つけたとき
最初に教えたい人は誰?
ふいに脳裏に浮かんだ顔は?
弾け飛んだ七色の胸騒ぎ
僕はそれを信じたい
それを信じたい
君はどう思う? 君は?
今を変えるのは
僕だって怖いけど だけど ...
隣にいてほしいのは誰?
たとえば なんでもないとき
記念日でもない夜に 乾杯して
ただ ああ隣に
わかりきってるんだ そんなことは
僕らは出会ってしまったんだ
それ以上何もなくて
それこそがすべて
もっとシンプルに 君はどうしたい?
もっとシンプルに 君はどうしたい?