孤独
祐穂 岩里
失えばそこは悲しい世界が
ひろがって僕を打ちのめすだろう
無人島にいるような果てしのない
透き通る闇のなかで
それでも目を凝らした
愛する人愛するために生きてくんだ
見返りなんてなにもない
胸を縛りつける
濁ったこんな感情から
自由になれればいいのに
花のように今日も空へ息をして
染み込んでゆく土のように
受けとめる
独りでいることは負けじゃないのに
満たされたくていつもきりがなくて
壁にぶつかってしまう
人はどうして愛したら
愛されることでしか
幸せになれないんだろう
自分の心が放つ
あなたへの思いだけで
喜びを感じたいよ
愛する人愛するために生きてくんだ
見返りなんてなにもない
胸をしばりつける
余計なこんな感情から
自由になれればいいのに